にじの森保育園(東京都)

親子や保護者の交流の場となるエントランス

エントランスの広々としたスペースは木をイメージしたえほん棚やベンチを置いたえほんコーナーになっています。階段の下のデンや、熱帯魚が泳ぐ水槽なども設置されており、子どもを迎えに来た保護者と子どもがゆったりと寛げます。夕方になると親子、保護者と園、保護者同士のかかわりを育む場として大活躍しているそうです。

都市公園内に全国で初めて開園された 保育園

にじの森保育園は、国家戦略特区制度を活用した、全国で初めての都市公園内保育所です。園のある都立汐入公園は、大規模なアスレチック遊具や水遊びのできる噴水、無料で使えるバーベキュー施設などがあります。

にじの森をモチーフとしたデザイン

園の中は「にじの森」をモチーフにしたデザインをたくさん取り入れています。子どもの下駄箱は転倒防止も兼ねたアーチを木の形に、0・1歳児の保護者用のママバッグロッカーは扉がいろいろな緑色に彩られています。屋上広場に繋がる階段は虹色、階段の踊場には木のオブジェ…と子どもたちがわくわくする空間になっています。

子育てサロンルームや、屋上広場などを地域に開放しています

地域に親しまれる都市公園内保育所を目指して、施設の一部を地域の方に開放しています。園内には専任の保育士さんがいる子育てサロンルームを用意。公園に遊びに来ている親子が気軽に休憩や授乳、おむつ替えなどに利用できるようになっています。屋上は人工芝を敷いた広場になっていて、今後はゲートボールコートなどにも活用できるようになる予定です。

広々とした空間をパーティションで仕切った0・1歳児室

・1歳児室は広々とした保育室をパーティションやロッカーで仕切って環境設定をしています。0歳児のスペース、1歳児の低月齢のスペース、高月齢のスペースというように、大きく三つの空間に分かれています。レイアウトは固定ではなく子どもの成長に合わせて変えていくそうです。

子どもが自分でおしたくできるように工夫した2歳児室

2歳児室のロッカーは保育室の中央付近に配置。子どもたちが自分でおしたくできるように広々としたスペースを確保しています。両面ロッカーの扉は片面をオープンにし、中に入れたカゴをスムーズに取り出せます。遊・食の活動は保育室で、お昼寝はホールで行っています。食事は時機を見て3・4・5歳児と一緒にランチルームで行うよう切り替えていくそうです。

3・4・5歳児室の遊びのコーナー

3・4・5歳児室には、ままごとコーナーになっている大型のロフトや、えほん、せいさく、机上遊びなどたくさんの遊びのコーナーが設定されています。現時点ではまだ異年齢で遊びこめるコーナーになっていないので、今後試行錯誤しながらコーナーを充実させていくそうです。

異年齢と年齢別両方の活動ができる3・4・5歳児室

3・4・5歳児室は基本的には異年齢クラスですが、まだ異年齢での活動が始まったばかりで、年齢別に活動をすることがあるそうです。異年齢と年齢別両方の活動に対応できるように、ロッカーで仕切り年齢別のスペースを設けるなどレイアウトに工夫をされています。